昭和57年に会社を建て直してほしい、との依頼があり、37才での入社でした。当時の経済状況は、第二次オイルショック後の調整を終え、物価安定の時期であり、経済成長も昨今の状況と同様のマイナス成長でした。トラック5台、運転手7名の体制の中でも業務依頼はありましたね。しかし、社内にはいろんな問題がありました。それを一つひとつ解決していきながら、建て直しにかかりました。その時もやはり「人」に助けられましたね。お取引のお客様にも、そして私が呼び寄せた心通い合った社員にもありがたかったですね。苦しい中にも、明確なビジョンを揚げて、共に邁進できる仲間がいてくれたおかげです。そういう時に、創設者が経営から引かれたものですから、私が後を受け継いで今日に至っています。
私たちの世代は、昭和の高度成長期から平成の時代までの移り替わる社会の動きの中で働いてきました。その経験や体験をベースとした経営戦略と若い役員・幹部の人たちの考えを取り入れたスタイルを併せ、さまざまなサービスへの対応を心がけております。運ぶだけの時代から、ロジスティックソリューションを目指し、総合物流のプロフェッショナルとして、更なる努力を行っていきたいと思います。
私どもの業界は、迅速性・正確性そして安全性などが、常に求められています。弊社でも、運送・倉庫・業務管理という部門により、システム化された体制の元で業務を行っています。その三部門の連携と信頼を上げることが、私が取り組んでいる課題です。私は入社して17年になりますが、アナログからデジタルへの移行などをふまえて、各部門は整備され業務の円滑な流れができています。
私が入社してまもなく、久留米支店の立ち上げを一任されました。まだ若輩だった私は、社内では先輩の社員や若手社員と協力しながら、現在の久留米支店の基礎作りをさせていただきました。個の力を集約し、足りないところはスピーディに補い、努力の二乗をするんだ、という意気込みがありましたね。その時に感じられたことが「人」でした。「これは、自分に任せて下さい」「もう少しで、目標達成ですね」等々・・・あの時のパワーの根っこが、今のツルクにもうかがえます。今では、約100名の社員が各部門で頑張ってくれています。その中には、永年勤続者も多く、希望者にはできる限りの雇用契約をしています。永年培ってきた経験とノウハウを若い社員に引き継いでほしいと思います。